院長ご紹介

大塚貴史(おおつかたかふみ)整形外科医

院長

  • 大塚貴史(おおつかたかふみ)
  • 大阪府吹田市出身
  • 愛知医科大学卒業

当院ホームページをご覧頂きましてありがとうございます。

当院は、一般社団法人隆起会のクリニックとして、令和6年5月1日、吹田江坂の地において開院致しました。

当院では、整形外科とリハビリテーション科を標榜し、「運動器」と呼ばれる筋肉や骨などに関するお怪我や痛みのみならず、お悩みについて診察と治療を行います。

リハビリテーション部門においては、国家資格者である理学療法士が5名在籍しており、医師が組み立てるリハビリプログラムに添って適切なリハビリを実践致します。

治療することを「手当て」と言いますが、当院のリハビリはホットパックや電気をあてる機械を用いた治療だけではなく、理学療法士による運動療法やマッサージにより注力していきたいと考えています。

「手当て」という人との触れ合いを通して患部を改善していくことだけでなく、ちょっとした会話の中で、元気を持ち帰って頂けるようなクリニックを目指して職員一同研鑽に努めてまいります。

何卒よろしくお願い申し上げます。

医師になるまで、そして、なってから

私は歯科医の家系に生まれました。祖父も父も歯科医師をしており、現在弟も歯科医師をしております。

物心がついた頃から、自分も祖父や父の跡を継いで歯科医師になるんだろう、と漠然と考えておりました。

高校時代、柔道に打ち込み身体を痛めることが多くなりました。そこで整形外科に通院する中で「歯だけでなく全身が診れたらいいな」と考えるようになり、愛知医科大学に入学しました。

大学ではゴルフ部に所属していました。ここでも身体を痛めることがあり、整形の先生にお世話になったことで整形外科に興味を持ちつつありましたが、まだ具体的にその道を選ぶという決心には至っていませんでした。

私が整形外科を志した直接のきっかけは、病院実習にて人工関節の手術をされた患者様を担当した事です。痛くて痛くて歩くのも一苦労と言った患者様が、人工関節の手術をすることで驚くほど元気になって退院なさっていく姿を目の当たりにしました。

「痛みを取り除いてあげることは、なんて人を幸福にするのか」と感嘆しました。

そんなきっかけがあり、医大を卒業する頃には整形外科を明確に志望して卒業、医師免許を取得して初期研修に入りました。

その後、病院勤務医時代は1年で200件以上の手術をこなし、特に人工関節について多く担当しました。

幾つかの病院で研鑽を経た後、2023年から1年間着任した病院では、手術がそれほど多くなく、外来診療により注力する機会に恵まれました。

そこで感じたことは「人工関節は素晴らしいけれど、人工関節を使わずに済むような診察と治療をすることが大切だ」と言うことです。

例えば、骨の健康状態を知るには骨密度の測定が有効です。ところが、毎年の健康診断で骨密度まで測定していらっしゃる方は多くありません。
1年に一度胃カメラを飲んだりすることと同じように、骨密度を測って生活習慣を見直すことで骨折等のリスクは低減できます。
骨の健康状態を適時把握していれば、人工関節という最後の切り札を使うことなく治療できる可能性が高まります。

こういった予防的観点を併せ持った診察というのは「病院」という場所で実現するのが難しい。なぜならより悪くなった状態で紹介状を持って来院されるケースが多いためです。

一方、町で開業して普段から患者様に接していれば、より細やかで、より先のことを見越した診察や治療、そして有益な情報を提供することができる…そう考えるに至り、この度生まれ育った吹田の町で開院する運びとなりました。

私たちが目指すクリニック

まず、当院は「元気」を持ち帰って頂ける場所でありたい、と考えています。

医院というのは、できれば足を運びたくない場所です。もちろん、何かあればすぐに通院して頂ける患者様もいらっしゃいます。
けれども「医者の世話になりたくない」とギリギリまで我慢なさる方々も多くいらっしゃるのが実情です。

そういった、医院に足が向かない皆さまも気軽に通院頂けるような場所であるために、私たちは「明るく」「元気で」「丁寧な」接遇を心がけてまいります。

入った時よりパワーアップしてお帰り頂けるようなイメージを描きながら、院内の雰囲気作りを工夫致します。

治療面では、リハビリテーションの充実を図ります。
医院が適切に診察して治療をするのは当たり前のことです。しかし、リハビリは医院の方針により機器を用いた「物理療法」を主として行うのか、人の手をかけることよる「運動療法」を主として行うのかなど、特色が出やすい診療科です。

当院は理学療法士5名体制で出発の予定で、マッサージや運動療法を主体にした理学療法士によるリハビリを充実させてまいります。

リハビリには時間がかかります。
その時間をどんな気持ちで過ごすか、ということも大切になると私たちは考えており、適度なコミュニケーションを通して患者様により良い心の状態でお帰り頂くことのできるようなリハビリの時間をご提供していきたいと考えます。

医師の診察においては、患者様の情報を逃さず蓄積させていきながら、かかりつけ医としての関係性を作っていくよう努めます。
例えば、人工関節という最後の切り札を使わないためには早期の診察が重要です。
そして、早期に診察するためには患者様と私たちの間に信頼関係が結ばれていて、気軽に受診して頂ける環境を作っていなければなりません。

こういった診察を実現していくために、我々は患部だけを診察するのではなく、患者様の健康状態全般に注意を払い「身体全体を診る」という視点を持って患者様と関わります。

交通事故・労災の診療

交通事故や労災は、診療所の事務負担が極端に増えるため敬遠する医師も少なくありません。
ですが、当院は、交通事故や労働災害でお怪我をなさった患者様の診察と治療を積極的に行います。
満足のいくケアを受けることができず、最終的に「治療迷子」になってしまう患者様が実際にいらっしゃいます。

また、事故というのは人生でそう何度も経験することではありません。このため、患者様は怪我の治療以外にも、相手方との交渉や職場との調整など、経験のない場面が連続して心の負担も増えることになります。

私たちは、法人を通じて多くの交通事故患者様の治療を実践しており、必要に応じ分野に即した専門家をご紹介するなどの支援も行うことができます。
加えて、充実したリハビリが可能ですので、マッサージを受けるため整骨院などに通う必要もなくなります。

身体的・精神的の両方の面から患者様をサポートし、早く元通りの生活に戻っていただけるよう取り組んでまいります。
交通事故や労災でお怪我をなさった場合も、お気軽に当院へ通院頂けますので安心してご来院ください。

テーマは「気軽」です

私たちは、早期に診察と治療を行うことで患者様が大事に至ることなく生活できることを目指します。

そのためには何度も使っている言葉「気軽」が大切だと私は考えます。

気軽に相談できる。気軽に「診てほしい」と言える。

そんな関係性や環境が、早期の受診を促したり、傷病の早期発見につながる。

早期に見つけられるから、治療の選択肢もあって対策も練りやすい。結果、大事に至らずまた元気に生活できるようになる。

それが地域全体の元気に繋がっていく。

私たちはそんな道筋を描きながら、患者様お一人おひとり様に、真剣に、元気に向き合ってまいります。

お怪我や痛みだけでなく、ちょっとした違和感やご不安もしっかり承ります。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。